ハープ教本といえばこれ

初歩者のための実用ハープ教本１　ヨセフ・モルナール著

ハープのスタンダード教本。はじめの１０ページはハープの構造や調弦の方法など、写真付きで詳しく説明が載っています。１本指から段々２本、３本と使う指が増えていき、ハープとしては初心者向けに丁寧に進んでいくのですが・・・一つ問題は・・・楽譜が読めることありきの作りになっていることです。最初のページから早速ト音記号、ヘ音記号それぞれのド～ラまでが出てくるなど、ピアノやほかの楽器ですでに大譜表が読める状態にないと、楽器初心者（楽譜初心者）にはちょっと難しいかもしれません。所々で、また後半に少しは馴染みのある曲も出てくるのですが、全体的には指の動かし方や奏法そのものの反復練習で、ちょうどピアノでいうハノンのような内容です。最後にアイリッシュハープの為の転調練習とペダルの練習が出てきますが、それ以外は臨時記号もなく、アイリッシュハープ、グランドハープ、どちらにも使えます。確実に基礎からの習得を目指す方には、必須の１冊です。