弾きやすくて華やかな、発表会で大人気の「花の歌」を含む全12曲が入ったランゲの曲集。
「1 花の歌」(ヘ長調) 1番有名な曲です。とにかく華やかでエレガントで、発表会でもとても人気が高い1曲です。
「2 小さなさすらい人」(ト長調)軽快な曲ですが、しっかり華やかさがあります。オクターブが出てこないため、この曲集の中では小さなお子様でもチャレンジできる曲です。
「3 のばら」(ヘ長調)名曲集などでは「荒野のバラ」というタイトルでも見かけます。メリハリがある構成で、こちらも発表会で人気の曲です。
「4 エーデルワイス」(変ホ長調)キラキラ輝く装飾音符の連続と、もの悲しく重苦しいメロディーが対照的で印象に残る曲です。
「5 セレナード」(ニ短調)シューベルトのセレナードをランゲが編曲したものです。美しいメロディはそのままに、ランゲのキラキラとした華やかさが加わった素敵なアレンジです。中間部で、低音でメロディをとり、クロスした左手が飾るところがまた魅力的です。
「6 セレナード」(ト長調)グノーのセレナードをランゲが編曲したものです。ランゲらしい、キラキラと輝くような音と、甘美なメロディが特徴です。
「7 ワルツ」(ニ長調)グノーの歌劇ファウストの第2幕に登場するワルツを、ランゲが編曲したものです。今までの曲のような甘い華やかさではなく、これだけでクライマックスを思わせるような堂々とした華やかさで、高らかに歌い上げる様子が思い浮かぶような1曲です。
「8 アルプスの山小舎にて」(ト長調)軽快で華やかで、そしてダイナミックな曲です。発表会で使ってもとても聞き映えする曲だと思いますが、オクターブの和音でメロディが動くので、しっかりと1オクターブがおさえられると安心です。
「9 僧院にて」(変ロ長調)美しいメロディを3連符の伴奏が優しく支え、中盤では華やかに盛り上がる。構成が花の歌に似ています。出だしこそ賛美歌のような、鐘の音のような厳かな響きでしたが、あっという間にランゲの世界ようこそ!といった感じです。
「10 幸運」(ニ長調)明るく無邪気なメロディが飛び跳ねるような曲です。大きな和音が出てこないので、小さめの手でもチャレンジできる曲です。
「11 高嶺の幻想」(ヘ長調)エレガントで美しい前半から、中間の短調でせつないメロディを歌い上げます。再現部のあとは、ランゲらしい華やかで情熱的なフィニッシュです。
「12 ホームスイートホーム幻想曲」埴生の宿をランゲがアレンジしたもので、重厚な響きのテーマから、3パターンの変奏が続きます。
どの曲も、難易度は花の歌とおおむね同じくらいで、どれも華やかでロマンティックでキラキラと輝いていて素敵です。
しかしやはり有名な曲だけあって、華やかさ、美しさ、そして親しみやすさでは「花の歌」がダントツなのかもしれませんね。
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