「バーナムピアノテクニック」ピアノレッスンを始めたばかりの幼児さんから使えるミニブック、導入、しっかり指を使う1巻、なかなか難しくなる2巻~。
ここではミニブック~1巻までをご紹介します。
「ミニブック」は全て4小節の短い曲ですが、スタッカートや和音だけでなく、保持音や手の交差など、とにかくたくさんの奏法を体験します。
後半にはハ長調とハ短調がセットで登場し、Cポジションでは♭1個で短調に簡単に転調できるというのを反復体験。
短く弾きやすいのでどんどん進みますが、年齢によって進むことよりも繰り返して使うのもオススメ。2~3曲ずつ宿題にして、練習の最初に準備体操として使います。
可愛らしい棒人間のイラストとわかりやすいタイトルで、短いながらもしっかり曲をイメージして弾くことが出来るのも魅力です。
まだまだメインテキストや曲集では登場しないような奏法を早い段階でたくさん経験できるのが最大のポイントなので、大人の初心者生徒さんにもオススメです。
「導入」では少~し音符が小さくなり、4小節かもしくは8小節の曲になります。
8分音符がたくさん出てくるようになり、オクターブの動きも増えますが、オクターブを押さえるわけではないので、手が小さいうちでも問題なく使えます。
装飾音符や両手での保持音、3連符の曲が加わるほか、一つの曲の中でハ長調とハ短調を繰り返す転調が出てきたり、後半では5指ポジションを1つずつ上げて5つの調も弾いていきます。
「1巻」ではさらに音符が小さくなり、16分音符や和音の転回、4和音の練習など、今までは初見でもスラスラ進めていたような生徒さんでも、ある程度練習しないと正確に弾けないレベルになってきます。
ほとんどは4小節か8小節の曲ですが、それより少し長い曲も若干出てきます。3連符での手の交差や、ペダルを使って大きく手を動かしていく曲など、イメージしやすいタイトルと棒人間のイラストで、様々な奏法の経験を積んでいきます。
私の教室では、同じテクニックの為のテキストでもハノンとは傾向が全く違いますが、1巻終了する頃にはほかのテキストでも様々な奏法が出てきているので、1巻終了後は「ハノン」に移行することが多いです。
また、ハノンとの間に「全調」を挟むことも多いです。
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