バイエル後半に入った頃から使える、ステージ映えの曲集を2冊ご紹介。
キャサリン・ロリン「ピアノの叙情詩」
ギロックの弟子であり友人だったというキャサリン・ロリンのこの曲集には、イージーリスニングのような美しく、寂しく、懐かしいメロディー、心地よい響きの曲がたくさん入っています。
難しいテクニックは出てきませんが、たっぷり感情を込めて叙情的に弾くことが出来たら、ステージ映え間違いなし。
遅くに始めた高学年~中高生の生徒さんや、大人の方が弾いても映えるし、進みの早い生徒さんと同じ舞台に立っても「簡単な曲」とは思わせない。
もちろん叙情的に弾くのが簡単なわけはないのですが、曲の難易度としてはやさしい部類です。
ドソド、ソレソのようなちょっと大きく取る分散和音の伴奏や表現力重視と考えると、まだ手が小さい生徒さんより、思春期の生徒さんや大人になってからピアノを始めたという生徒さんにオススメです。
「わたしはピアニスト コンサート曲集1」
魅力なのは「おどけものの踊り」リムスキー・コルサコフ、「東洋の市場」ギロック、「回転木馬」リスト、など初級の併用曲集ではあまり見かけないタイプの曲や作曲家の作品がたくさん入っていること。
コンサート曲集というだけあって、弾きやすいのにステージ映えする編曲で、軽快で活発、躍動感のある曲も多く、男の子にも選びやすい曲がたくさんあります。
「アビニョンの橋の上で」や「エーデルワイス」といった定番曲もしっかり入っています。
バイエル・ソナチネ併用となっていますが、最後の曲までバイエル後半程度で充分弾ける難易度です。
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